13 攪拌機における羽根径の選定について
攪拌機において羽根径の選定は重要な要素となります。
羽根径を変化させた場合、攪拌の状態がどのように変わるのかを比較しました。
運転条件
液体:CMC水溶液(粘度120mPa・s)
羽根周速:5m/s

攪拌羽根の径が小さい場合、羽根自体の面積が小さく混ぜる力が弱くなり攪拌効率が低下します。ボルテックスが発生せず液体の流動性が悪くなります。

攪拌羽根の径が大きい場合、羽根自体が液体に強く作用し強い攪拌が発生します。
また、ボルテックスが大きく、空気を取込みやすくなる為、細かな泡が多量に混入し気泡による不均一性が生じます。

液体と混合物を効率的に攪拌し、液全体を上下対流させる為には、液体の特性に合わせて攪拌羽根の径を選定することが重要です。また、周速調整をすることで最適なボルテックスが発生し、効率よく均一な攪拌が可能となります。
動画:「デスパ羽根径による流動比較」