15 ナノミルType αについて
1.はじめに
当社のナノミル Type αは従来型ディスクで構成されたナノミルの内部構造を刷新した次世代型ビーズミルです。
高効率と省エネルギー化を実現することで分散工程において革新的な役割を果たす最新モデルです。
また、高濃度・高粘度スラリーでも安定した運転性能を発揮します。
以下に、従来仕様であるナノミルとの比較資料を掲載します。
2.主な特長
特長1:従来仕様(ナノミル)よりも短時間での分散が可能となり高効率化を実現しました。
下記、図.1は70wt%の炭酸カルシウム水溶液を分散した粒子径と滞留時間の関係を示します。
従来仕様(ナノミル)では粒子径0.70μmに到達するまでの滞留時間が15分を要したのに対し、ナノミル Type αでは11分と短時間で同粒子径に到達したことが分かります。また、滞留時間15分で比較した場合、従来仕様(ナノミル)では粒子径0.90μmであるのに対し、ナノミル Type αでは0.70μmまで分散され、より微細化されることが分かり、高効率化を実現しました。
図.1 粒子径と滞留時間の関係
特長2:従来仕様(ナノミル)よりも投入動力の低減での分散が可能となり省エネルギー化を実現しました。
下記、図.2は図.1と同様の試作を行い、分散した粒子径と投入動力の関係を示します。
目標粒子径1μmに到達するのに従来仕様(ナノミル)では投入動力0.53kWh/kgを要したのに対し、ナノミル Type αでは0.32kWh/kg と低投入動力で目標粒子径に到達したことが分かり、40%の省エネルギー化が実現しました。
図.2 粒子径と投入動力(エネルギー消費)の関係
特長3:高粘度スラリーにおいても従来仕様(ナノミル)よりも高吐出量を実現しました。
下記、図.3は1,100mPa・sと比較的高粘度のCMC(カルボキシメチルセルロース)水溶液を送液した場合の吐出量の比較を示します。入口圧力を0.1MPa一定で見た場合、従来仕様(ナノミル)よりもナノミル Type αの方が高吐出量であることが分かり、かつミル周速を上げるとさらに高吐出量となることから、生産性向上の実現が期待できます。
図.3 吐出量の比較
4.おわりに
当社の次世代型ビーズミル「ナノミル Type α」は、従来機(ナノミル)とは一線を画す装置として誕生いたしました。本機には様々な新技術を採用しており、高効率かつ高精度な分散を実現するだけでなく、ベッセル内のメディアを分散領域全体へ均一に分布させることで、各部品の摩耗を抑えることが可能です。その結果、メディアの偏り(メディアパッキング等)による過剰な発熱や偏摩耗を防ぐことで、電力ロスを最小限に抑え、部品交換などに掛かるランニングコストの大幅な削減にもつながります。
「高粘度で分散ができない」、「材料の発熱により周速を落として運転せざるを得ない」など、スラリーの分散プロセスでお困りごとがございましたら、ぜひ一度「ナノミル Type α」をご検討ください。



